治療の実際 11、歯の定期ケア(PMTC)について


歯の定期ケア(PMTC)に関しての当医院の特徴と考え方

1、歯科医師が行っています
2、治療用顕微鏡を使用しています
3、歯をできるだけ傷つけないように注意しています
4、時間と費用について


1、歯科医師が行っています

 歯の治療を行った歯科医師が治療の結果に責任を持ち最後まで見届けるという考え方から、歯の定期ケア(PMTC)も歯科医師が行っています。

 治療を行った歯科医師が歯の定期ケアを行うことには患者さんにとってたくさんのメリットがあります。

 それは、例えて言えば、内臓の手術を行った外科医が手術後もその経過を何年もずっと見続けているのと同じ様なものです。

 中がどうなっていてどういう処置をしたかを細部までよく知っていれば、ちょっとした症状の変化にもその原因や意味をよりよく理解できると思います。定型的な「何とか法で手術した」と言っても、細部はやる人に任されています。後から見えなくなる部分で、そこは元々どうなっていて、そこをどういう風に処置したかなど実際はやった本人にしか分からない部分が多々あるものです。それがまた経過に影響したりします。

 手術をした人間と経過を見届けている人間が別の場合には、何が起きているか、どこをどう気を付けたらいいかなどの理解には違いが出てくるかも知れませんね。

 また長く見届けることは、一つの治療法の限界やまた別の治療法の可能性などを知ることもあり、真摯に治療に取り組んでいる歯科医師にとっても多くのメリットがあります。

 定期ケアのために来院されたとしても、状況によっては治療をした方が良い場合などもありますので、歯科医師が行っていればその場ですぐ治療に切り替えることもできます。

 デメリットとしてはあまり多くの方には対応できないということ、一人の人間が見続けることで見方が一方的になってしまう場合があることなどです。


2、治療用顕微鏡を使用しています

 お口の中の処置を行う場合、肉眼で行う、ルーペ(メガネにつける双眼の虫めがね)で行う、治療用顕微鏡(大型の拡大鏡)で行う各場合があります。

 それぞれ、見える範囲、見え方、拡大率、明るさなどが違い、メリットもあればデメリットもあります。

 細部の汚れを取る、虫歯を見つける、歯石を見つけて取る、歯の亀裂を見つけるなどの作業は現段階では治療用顕微鏡が優れているため、始めにおおざっぱにざっと汚れを取る時は肉眼で行いますが、歯の細部の汚れを取り、虫歯を見つける・歯茎の中の歯石を見つけて取る・歯の亀裂の有無を見つけるなどの段階の時には治療用顕微鏡を使用しています。

 定型的なPMTCのやり方のみではばい菌は取り切れていませんので、治療用顕微鏡をのぞきながら様々な器具を駆使して細部までばい菌を取るように気を付けています。但し一般的に治療用顕微鏡を使用するとより長い時間がかかります。

 良い結果が得られることこそが大切ですし、同じ結果が得られるなら口を開けている時間は短い方が良いので、何が何でも顕微鏡を使用した方が良いということもありませんし、何が何でも肉眼の方が良いということもありません。目的に応じてそれぞれを使い分けるようにしています。

 

3、歯をできるだけ傷つけないように注意しています

 歯の定期ケア(PMTC)は歯を良い状態で長持ちさせるために、歯についたばい菌や歯茎の中に住み着いたばい菌をとる作業ですが、使用する器具・機械の使い方によっては歯をひどく傷つけてしまうことがあります。

 強力な研磨剤を使用する、機械をハイパワーで使用するなどの事を行えば、作業時間は短くできますが、時間を短くできた分、歯の表面により深く傷をつけてしまう危険性が出てきます。歯に深い傷をつければ、その傷の凹みはばい菌のたまりやすい場所になってしまい、それではかえって虫歯や歯周病になりやすい歯にしてしまいます。

 当医院では多少時間がかかってでも歯を傷つけないでばい菌を取るように注意しています。具体的には、なるべく歯を傷つけない順序で器具や機械を使用し、ある程度時間がかかってもやむをえませんので、歯磨剤を使う場合は低研磨性のものを使用し、機械を使う場合は最小パワーで使用し、もしそれで取れなければ少しずつパワーを上げていくようにしています。


4、定期ケアの時間と費用について

 通常1時間の治療時間(実質50分~55分程度)で、ワンポイントのセルフケアの指導と歯の汚れを取る作業を行います。初診の方で定期ケアを行う場合は、お話をうかがったり必要な検査を行なったりしますので1時間30分の治療時間となります。

 費用は
 技術料16,200円+(初診料5,400円または再診料3,240)で
 合計で21,600円(初診の方)、または19,440円(再診の方)
となります。